今回は、Oculus Questが発売開始されたけど、まだ買いあぐねているという人に向けて、すでにVRデバイスを2台も持っている私が、Oculus Questはすごいんだぞ!だから当日に購入したんだぞ!ってことを書いていこうと思います。
VRに興味があるけど手が出せない…とか、すでにOculus Go持ってけどどうしよう…とか、そういう人にとっては一歩踏み出すきっかけとなることをかけるんじゃないかと。そう思っています。
Oculus Questとは
2018年9月にOculus Connect 5で発表された、VRデバイス「Oculus Quest」。
これまでOculus社はVRデバイスとして2つの製品を世に出してきました。
2016年1月にOculus Riftを発表。このデバイスはパソコンに接続して使用するタイプで、現在スタンダードになっているVRデバイスの中で一番最初に世の中に出回った製品といえます。
このOculus Rift製品版に続いて、HTC VIVEやPlaystation VRなど、今を代表するVRデバイスが次々と発表されました。
しばらくOculusから新しいデバイスが出ることはなかったものの、昨年2018年5月に突如としてOculus Goというスタンドアローン型のVRデバイスが登場。これまではパソコンに接続しなくては使用することのできなかったVRデバイスでしたが、Oculus Goはパソコンの接続が不要となり、デバイス単体でのVR体験が可能となりました。
また価格が23,000円からと非常に安価で、これまでなかなかVRに踏み切れなかった消費者の手に届き、VR市場の拡大に貢献しました。
そして、昨年2018年9月。Oculus Connect 5にて、「Oculus Quest」が発表。同年5月に発表されたOculus Goに続くスタンドアローン型デバイスで、今回は3DoFではなく6DoFでよりOculus Riftに近づいたスタンドアローン型VRデバイスとして注目を集めました。
そして、今年2019年5月。Facebookの開発者会議「F8」にてOculus Questの発売開始宣言。
日本のAmazonではF8での発表前にすでに予約販売が開始されており、Twitterでは大きく賑わっていました。
Oculus QuestはAmazonだと64GBで49,800で128GBだと62,800か…
— shinji ∞ (@shinji0849) 2019年4月30日
公式はまだでてないっぽいけど…#Oculus#OculusQuest pic.twitter.com/1AsrDqK3t7
私もこの一方を聞きつけ、発売前にポチッとした一人です。
ちなみにこの後「F8」にて正式にOculus Questの発表があり、Oculusの公式ストアでも販売が開始されました。
今回はOculus Rift、Oculus GoとOculus社のVRデバイス2つを持っている私が、なぜ、また新たにOculus Questを購入したのかを書いていこうと思います。
その1:Oculus Questは6DoFだから
おそらく6DoFとか聞いてもよくわからないと思うので、いらすとやにとてもわかり易いかわいいイラストがありましたので、それをそのまま使わせていただきましょう。
左が6DoFのVRデバイスを着けている人。
右が3DoFのVRデバイスを着けている人。
イラスト上に水色とかピンクとかいろいろな色で矢印が書いてあると思いますが、これはVRデバイスが動きを感知できる方向です。
つまり、矢印が多ければ多いほどVRデバイスはたくさんの動きが検知できるということです。
3DoFの場合は回転しか検知することができません。具体的には椅子に座ってあたりを見渡すことしかできない状態です。
一方、6DoFの場合は回転だけでなく、空間の移動も検知できます。あたりを見渡しながら、前後上下に動くことができます。
今あなたは椅子に座っています。眼の前に机があり、そこにはお皿に乗ったりんごがあります。3DoFの場合はその林檎に近づくことはできません。首から上を動かして、現在の視点から周りを見渡すことしかできないのです。しかし、6DoFの場合は身を前に乗り出してりんごに顔を近づけることができます。
3DoFではただ立体映像を見ているだけだったのが、6DoFだと実際にその空間に入り込んだ感覚を受けることができるのです。
Oculus社の製品で上げると、Oculus Riftは6DoF。Oculus Goは3DoF。つまり、Oculus Questが出るまでは6DoF体験ができるVRデバイスはパソコンにつなぐ必要があるOculus Riftしかなく、パソコンが必要なく単体で動作するVRデバイスには6DoF VR体験ができるデバイスがなかったのです。
一応、LenovoからMirage Soloという6DoF製品は出ていましたが、今回は割愛します。
その2:Oculus Questはセッティングが楽
6DoFのVRデバイスのセッティングは少し面倒でした。なぜなら、デバイスの前後上下情報も取得する必要があるため、HMD以外にも、HMDの位置を取得するためのセンサーを別途設置する必要があったからです。
センサーを設置したあとも、センサー、そしてHMDなどのデバイスの環境設定などを行う必要があり、いろいろと面倒でした。
特定の場所に置きっぱなしにするのであれば、まぁいいかと思いきや、狭い部屋でOculusで遊ぼうと思うと、意外とセンサーが邪魔になって、出したり閉まったりということを繰り返すこともあります。そんなユーザーの場合、毎回初期設定でセンサーの設定は非常に面倒です。
また、HMDとセンサーをパソコンに接続する必要があるため、少なくとも3つの3.0USBポートとHDMI端子を犠牲にする必要があります。中型のデスクトップパソコンだと3.0USBポート3つは結構ギリギリな数で、少し困ってしまいます。
という意味でも、Oculus Riftはいろいろと面倒で扱いづらいデバイスであったことは間違いありません。狭い部屋に放置して、ささっと遊べるようなデバイスではなかったのです。
しかし、Oculus Questは違います。そもそもスタンドアローン型なので煩わしいケーブルはありませんし、センサーもHMDに搭載されているカメラを使って位置のトラッキングを行うので、外部にトラッキング用のセンサーを設置しなくても大丈夫。
そして、後述しますが、HMDを被ったまま周りの様子を確認できるパススルーモードが搭載されたので、ゲームエリアもHMDを被ったまま指定可能。
あーセッティングがOculus Riftに比べてめちゃくちゃ楽になりましたね。
もうこれだけでも買う価値あると思います。
その3:Oculus QuestはRiftよりわずかに重い程度?
Oculus Questはスタンドアローン型のHMDです。小さなパソコンがデバイス本来に搭載されています。
と考えると…パソコンと接続するOculus Riftと比較すると結構な重さになる予感…がしたんですが、どうやら公式発表によるとOculus Riftよりも多少重くなる程度らしいんですよね。
これは良いですね。
Oculus Riftの重さはケーブル抜きで443g(測定私)。
Oculus Goの重さは456g(計測私)。
となるとOculus Goと同じくらいの重さになるってことなのかな?
周りを確認するためのカメラもついて、目の調節機構もついて、バンドも増えて、いろいろ増しましですが、Oculus Riftよりも少し重くなる程度ってすごいなぁ。
その4:OculusQuestはパススルーでそのまま見える
この動画を見てもらうと一目瞭然だと思います。
これまでは周りの様子を確認するにはHMDを顔から外さなくては周りの様子を見ることはできませんでした。しかし、このパススルー機能があれば、ちょっと台所に飲み物を取りに行くときに、わざわざOculusを顔から外して台所に行く必要がなくなります。
HMDはつけ外しが少し手間で、この手間がVRをスキマ時間に遊ぶ障壁になっていたように思います。
パススルー機能があれば、外さなくても多少のことができるようになるので、めちゃくちゃいいですよね。
ちなみに、このパススルー機能ができるようになった背景には、HMDにトラッキング用のカメラがついたからです。
トラッキング用のカメラは周りの景色を撮影しその映像を解析することにより、自身の位置のトラッキングを行っています。
つまり、周りの映像をHMD本体が取得しているということです。
これまでのHMDはトラッキングの仕組みが異なっていたため、HMDにカメラは搭載されていませんでした。
新しいトラッキング手法のおかげでこのパススルーができるようになったと言っても過言ではないかもしれません。
その5:BeatSaberがしたいから(笑)
公式から動画が出ていますが、BeatSaberという音ゲーがOculsu Questの発売日から配信されます。
BeatSaberはOculus Riftでよくそんでいたゲームのうちの一つです。
ただ、Oculus Riftはパソコンに接続しないと遊ぶことができないので、少し面倒だったんですよね。
あまり広い部屋ではないので、大きなプレイエリアを確保することができず…。とはいえリビングにパソコンを持っていて、そこでプレイするというのは非常に手間がかかります。
そんなことをいちいちしてられないというのが現状です。
それがOculus Questであれば、Questさえあればどこでもプレイエリアを構築できて、そこでゲームができます。
広い部屋に行って、サクッとBeatSaberができるのです。
Facebookによると、Oculus QuestはOculsu Goとはことなり、審査を厳しくしてクオリティが高いコンテンツのみを配信可能にするというようなことを言っています。
PSVRみたいにクオリティの高いコンテンツが溢れてくれればあまりゲームの購入に躊躇しなくても良くなるかもしれません。
その分、個人制作のライトなゲームが減ってしまうのは少し悲しいですし、日本ならではのゲームがなかなか出なくなってしまう可能性もありますが…。仕方ないのかなぁ。
購入待ったなしですよね?
まだ買ってないそこのあなた!
だまされてみたと思って買ってみてほしい。買って!盛り上げて!
個人的にVRが一般化するにはまだ時間がかかるんじゃないかと思います。やはり頭になんか重いものをつけなくてはならないというのは、日常に溶け込ませるには大きな課題です。
せめてメガネレベルの軽さコンパクトさにする必要はあるでしょう。
とはいえ、現状でも十分面白いコンテンツなわけで、今のうちから体験しておく、手元においておくことはマイナスではありません。
プレステ4Proが4万円で購入できるのに、Oculus Questを5万円で購入するのは確かにハードルが高いと思います。おそらく現状ではプレステ4Proを購入したほうが充実した生活を手に入れることが可能でしょう。
でもでもでも、Oculus Questを購入するという選択肢だってあるはずです。
未来に思いをはせることが好きなあなた!みんなでVR界を盛り上げていきませんか?少しでも興味を持ったら買ってほしいです…。お願いします。
それでは次は仮想世界でお会いしましょう…。
エル・プサイ・コングルゥ…(特に意味はない)。
購入はこちらから(公式から買うのが一番安い)→https://www.oculus.com/quest/