「食べるお宿 浜の湯」はご存知でしょうか? 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取にある、海を一望できる高級料理旅館です。
今回、友人とそのご両親のご好意で旅行に招待していただき、ここで一泊する機会をいただきました。
基本的にあまり旅行や料理に興味がない私ですが、今回の宿はあまりにも素晴らしく、「ぜひまた来たい」、「この宿に止まるために来たい」、そう思ってしまうほどの素晴らしさだったので、今回この宿の紹介記事を書くことにしました。
伊豆稲取温泉「食べるお宿 浜の湯」とは
伊豆稲取温泉にある「食べるお宿 浜の湯」は平成28年(2016年)の初夏にリニューアルオープンをした宿です。
『本物』を提供する宿、を常に目指しているそうで、接客から料理から何から何まで素晴らしい宿でした。
場所は東京から160kmほどの場所にあり、だいたい車で3時間ほどで行くことができます。
電車でも東京駅からローカル線で3時間30分くらいです。
熱海の先、下田の手前、そんな場所にあります。
浜の湯の部屋からの景観は?
浜の湯はまさに海岸線上にあります、部屋の窓を除けばもうそこは海です。
部屋からは海が一望でき、さらには常にかけ流しの温泉湯船がベランダに常設。宿泊中はいつでも湯船に浸かりながら太平洋の大海原を望むことができます。
この宿に宿泊したのは3月の頭でまだ肌寒い季節ですが、寒空の下、温かい温泉に浸かりながら太平洋を眺めるという行為は心身ともにリラックスできるとても良いリフレッシュとなることでしょう。
日頃のストレスや疲れもどこへやらという感じでとてもスッキリしました。
浜の湯の大浴場がヤバい。これはシンガポール?
残念ながら大浴場は写真を撮ることができないので、一枚だけ公式HPからお借りします。
大浴場は2つあり、「望洋大浴場」と「満天大浴場」の2つの大浴場が屋上にあります。上の写真は「望洋大浴場」の写真です。
「望洋大浴場」に関しては、シンガポールのマリーナベイサンズ「インフィニティープール」というものがありますが、あれの小規模温泉バージョンを想像するのが最適かなと思います。
インフィニティープールは58階からの景色で、浜の湯は8階からの景色と高さはずいぶん違いますし、見えるものもシンガポールの町並みではなく、太平洋とその水平線とまるで違いますが、自然に包まれるという感覚は浜の湯の望洋大浴場のほうが強く、しかも温泉なので、疲れを取るという意味では浜の湯「望洋大浴場」のほうが最適なような気がします。
「満天大浴場」に関しては、割とよくある屋上大浴場ですかね。海の方面はガラス張りになっていて、ガラス越しではありますが太平洋を一望することができますが、望洋大浴場と比べるほどではありません。
日ごとに女性、男性と「望洋大浴場」か「満天大浴場」か場所が入れ替わるのですが、朝4時に入れ替えが行われるので、夜と朝でどちらの大浴場も楽しむことができると思います。もし、当日自分が入れる浴場が「望洋大浴場」でなくても翌日の午前中に入ることができるので安心してください。
ちなみに私は「望洋大浴場」のほうが好きです。
「望洋大浴場」には夜入浴したので、明るい景色は見られず、真っ暗闇のなか海に灯る漁船の明かりを眺めてぼーっとしていたのですが、久しぶりにいろいろなことを忘れて自分を見つめ直すいい機会を得ることができました。
そして何より、私が入浴したときだけなのかはわかりませんが、屋上は強い風が吹いていて、冷たい突風が吹き荒れるなか温かい温泉に浸かりながら闇に包まれた太平洋を望むという情景はどこか異世界に飛ばされた主人公感溢れてとても楽しかったです。
他にも貸し切りのお風呂があったりといろいろあるので、ぜひ興味がある方は公式HPを是非見に行ってください。
浜の湯は「食べるお宿」。料理がすごい!
浜の湯は「食べるお宿」と銘打っていますので、さぞかしものすごい料理がでるのだろうとわくわくして夕食に向かったのですが、期待を遥かに超える料理に驚かされました。
海の幸をふんだんに使った懐石料理の数々。
大きな船に乗った刺し身や大きなアワビなどなどなどなどなど
特にこの「金目鯛姿煮」という料理がとても美味しく。タレをご飯にかけて3杯くらい食べてしまいました。
公式HPに「お昼はできるだけ軽くすませてきてください。」と書かれていますが、ほんとに美味しい料理がたっくさんでてきて、満腹になってしまいました。
お昼をしっかり食べてしまうともしかすると全部食べきれないかもしれません。
ちなみに朝食もかなり豪華。
朝から新鮮なお刺身がたくさんでてくるし…
濃厚なダシ汁で作られたお味噌汁が出てきます。他にもいくつか美味しい料理がでてきて、結構な量です。
結構な量なので、朝から大丈夫かなぁ…と思いましたが、あまりにも美味しいのでぺろりと平らげ、食べる前の心配はどこへやら…笑
ほんとに朝夕と最高の新鮮で美味しい懐石料理が食べられたのでびっくりしました。
「また行きたい」と初めて思ったかもしれない…
私は基本的に旅行とか料理には興味がなく、自らどこかに行こうとかリフレッシュのために旅行に行こうとか思う人間ではありません。
食べ物も正直ガソリン的にしか見ていないし、旅行だって結局ルールとテクスチャが違うだけで今の活動範囲とは根本的な部分では変わらないと考えています。
でも今回宿泊した「浜の湯」はもう一度行きたいと素直に思いました。
どこからこういう気持ちが生まれたのかはわかりませんが、少なくとも突風吹き荒れる屋上大浴場から真っ暗闇の太平洋を見て完全な別世界に到達したというか、何もない無の空間を神視点で見ているというようなそんな感覚が楽しかったからなのかもしれません(汗)
人間別世界に行くことで自身を見つめ直し、現実でまた頑張ろうという気分になるらしいですが、自分にとってそういう場所だったのかもしれません。
こういう場所はあまりないので大切にしていかなくてはならないなぁと思います。
本当に素晴らしい宿でした。今回招待してくださった友人家族にはほんと感謝してもしきれないくらいです。ありがとうございます。
皆さんもぜひ行ってみてください。
最後に公式HPのリンクを載せておきますので、ぜひ興味を持った方は見てくださいね。
では。