前回、Insta360社からの新作カメラ「Insta360 EVO」のレビューを書きました。
前作から大幅に進化した「Insta360 EVO」はこれまでの360度動画だけではなく、180度VR
映像も撮影可能な大幅アップデートを遂げています。
「Insta360 EVO」は一応アクションカメラの部類なので、パルクールの映像の撮影や自転車の車載カメラとして使うことが可能。
ロードバイク乗りとしては、「Insta360 EVO」がアクションカメラとしてロードバイクに搭載してどれくらい撮影できるのかというのは非常に気になるところ。というわけで、ロードバイクにつけて撮影してきました。
「 Insta360」シリーズはアクションカメラである。
360度カメラとして名高い「Insta360」ですが、GoProと比較すると、あまりアクションカメラ感がないカメラですね。でも「Insta360」はれっきとしたアクションカメラ。
ヘルメットにONEXをつけて乗りました。応援してくれた方々、ありがとう。貴重なメモリーをデッドポイントなしで記録しました。
— Insta360Japan (@Insta360Japan) May 5, 2019
製品の詳細はこちら:https://t.co/1mA1EqPFKW#Insta360ONEX #その瞬間を掴め #Insta360 #OwnTheMoment pic.twitter.com/JJP2T2RxQJ
実際、前作「Insta360 one X」はマウンテンバイクに搭載して撮影したり、スキーヤー、スノーボーダーが自撮り棒で撮影して、自身の走行シーンの撮影をしています。
私も前々作「Insta360 one」を自転車に搭載して何回か撮影をしていて、その手ぶれ補正に驚きました。YouTube「Insta360 one」で撮影した映像をいくつかYouTubeに投稿しているので、ぜひ見てください。
というわけで、「Insta360 EVO」はどれくらい手ぶれ補正が効くのか気になるし、これを購入使用と考えている同志のみなさんも絶対、車載時の手ブレ補正がどれくらいのものか気になると思ったので、実際にロードバイクに「Insta360 EVO」を搭載して撮影してきました。
ロードバイクで撮影テスト!
今回使った自転車はこれ。
「FELT F7」
まぁ自転車の種類はどうでもいいけど、一応ちゃんとしたロードバイクです。
カーボンバイクですが、ステム、シートポストはアルミなので、ハンドル周りの振動吸収性は微妙。
また、ステムは120mmを使っているので、ハンドル周りには細かい振動は出やすいと思います。
Insta360 EVOのロードバイクに取り付け方
カメラはステム部分に装着しました。
車載カメラの多くはハンドル下とかにつけるのが一般的ですが、「Insta360 EVO」は180度VR映像が取れるように、2眼カメラとなっており、横幅が結構長いので、ステムの上に搭載することにしました。
前回のこの動画では「Insta360 one」はヘルメットに装着して撮影していましたが、今回はロードバイクのステムに装着。つまり、前回とは異なる撮影方法を採用しています。
ヘルメットにカメラをつけて撮影する方式とロードバイクに直接搭載して撮影する方式ではカメラにかかる振動が大きく異なります。
ヘルメットにカメラをつけて撮影する方式では、地面からの振動が人間というバネを通して伝わるので、細かい振動はカメラに伝わりません。つまり、カメラの手ぶれ補正にはいい環境にあります。
一方、ロードバイクに直接搭載して撮影する方式では、地面からの振動がそのままカメラに伝わるため、カメラに細かい振動が直接伝わってしまいます。つまり、カメラのレブレ補正では制御しにくい手ブレが発生してしまいます。
撮影環境としては前者の方が圧倒的にカメラに優しい設置方法。
前回と同様のヘルメットにカメラをつけて撮影することも考えました。しかし、ロードバイクで撮影する人の多くは自転車にカメラを取り付けて撮影する人が多い印象でしたし、前回の映像を見てたら画面が揺れて少し気持ちが悪くなってしまったので、今回はロードバイクに直接搭載する方法を選択しました。
実際、ロードーバイクだと、ヘルメットにカメラをつけて撮影する人よりもロードバイクに直接カメラをつけて撮影する人のほうが多いと思ったし。
「Insta360 EVO」はこのアマゾンで売っていた、GoProのマウンターセットのとあるマウンターをつけてステム位置に設置しました。
Insta360はGoProのようなはめ込みネジではなく、三脚ネジを使ってマウントするタイプなので、三脚ネジをGoProのマウンターに変換する変換器を使って、自転車に搭載しました。
着けた感じはこんな感じ。
三脚穴が右レンズによっているので、なんかいびつですね。
「Insta360 EVO」の車載映像はこちら
これが実際にロードバイクに「Insta360 EVO」を搭載して撮影した映像です。
東京の門前仲町あたりを走行しています。
マンホール工事などで結構道路に切れ目が入っていますが、オンボロの道路ではなく、ロードバイクで走りやすい路面状況です。
動画を見てもらうとわかると思いますが、結構ガタガタしていますね。非常に細かい振動は手ブレ制御でいなすことができず、細かい揺れが映像として見えてしまっていますね。
この細かいガタガタ言っている振動は確かに残念ではありますが、そこまで気にならない部分なので個人的にはまぁいいかなぁという感じです。
そんなことより、自転車の揺れと背景の揺れを見てもらいたい。
自転車は大きく揺れているにもかかわらず、背景は全く揺れていないという部分にはおきづきになられたでしょうか?
カメラはこのように自転車に固定されているので、自転車が左右に揺れることで、映像も左右に大きく揺れてしまいます。つまり、本来であれば映像が大きく左右に揺れてしまって、非常に見づらい映像になってしまうのです。
しかし、上の映像は自転車は揺れてはいても、背景は全く揺れていません。
なんか自転車だけ揺れて、背景は揺れないというところが、実際に自転車に乗っている時の視点みたいで面白いです。ヘルメットにつけて撮影したら、見たまんまの映像も撮影できそうですよね。機会があったらやってみようと思います。
insta360 EVOに車載における不安要素が一つだけ…
いい感じに動画が撮影できて大満足なのですが、残念ながら一つだけ不安、不満な部分があります。
それはマウント部分の仕様に関してです。
GoProはマウントに専用の機構を用意しています。上の用なはめ込みタイプの部品なので、基本的にこれが緩んでカメラが落下するということは考える必要はありません。
一方、insta360 EVOはよくあるカメラのネジ穴で固定するタイプです。つまり、自転車に載せるときもネジで固定する必要がでてきます。
前作のinsta360 oneなどは一本の棒のような形状をしていたので、ネジ式でも振動によってネジが緩むということはありませんでした。
しかし、今作insta360 EVOは横長であるため、振動でネジが簡単に緩んでしまいます。
今回の撮影でも気がついたらネジが緩んでいて、カメラがあわや落下…というところまで進んでいた時もあります。落下しなくて本当に良かった…。
ネジ止め以外で固定できるマウンターとかができたらもっとアクションカメラとして使いやすくなると思うので、insta360社にはぜひ作ってもらいたいところです。
ロードバイクにつけてもinsta360 EVOは大丈夫
横長でネジ止めということで、固定力には少し不安があるのですが、アクションカメラとしては結構優秀なカメラというのが、今回ロードバイクに搭載して撮影してみた感想です。
ロードバイクの180度VR車載映像はすごく面白いです。
Oculus GoなどのHMDでその映像を見ると、まるでロードバイクに乗って世界を走り回っているような体験をすることができます。すばらしい。
ただ、そんな素晴らしいVR映像も手ブレがすごいと、その映像を見ていると酔ってしまうんですよね。でも今回撮影した感じ、insta360 EVOは酔うようなブレは全くありませんでした。
平面映像が取れればいいや、って人であればGoPro一択だと思います。でも、もしVR映像も撮ってみたいという気持ちが少しでもあるのでしたら、insta360 EVOという選択肢もあると思います。
もし迷っているのであれば、ぜひ購入して見てください。
では。
insta360 EVOのレビュー記事
他にもinsta360 EVOのレビュー記事がありますので、よろしければご覧ください!!
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