在宅業務で一番気になることを上げるとしたら、自宅と職場が同一の環境になるために、気持ちの切り替えがなかなか難しいというというところでしょうか。
移動することなく環境を切り替える技術としてVR技術がありますが、音のVRといえばイヤホンやヘッドホンなどで聴覚情報をデジタル化するというものです。
特にノイズキャンセリングという環境音を削除するという技術は音のVR化に非常に貢献しており、音の環境を切り替えるということに非常に適しています。
ということで世界最高峰を語るSONYのWH-1000XM3というヘッドホンを購入してみました。
飛行機のゴーっという雑音もほぼゼロにするという実力らしいそのノイズキャンセリング機能には多くのファンがいるみたい。3.3万円とかなりお高いですが、ノイズキャンセリングヘッドホンは在宅業務にどのような影響を与えるのでしょうか。
一番気になる。WH-1000XM3は本当に音が消えるのか?
結論から言うと、8割消えます。
静かな部屋だったら、なにも聞こえない世界になりますし、少し騒がしい部屋だったら、文字通り騒音と感じる音が8割消えます。ちょうど世界の環境音をそのまま8割小さくしたイメージです。
一人暮らしでそもそも周りがうるさくないのであれば、さほどノイズキャンセリング機能は聞かないというか意味をなさないと思いますし、子供がいてキャッキャしている中であれば、そのボリュームは8割下げることができます。
ただ、問題は8割下げるという点で、決して音が消えるわけではないということです。
雑音は相変わらず雑音として聞こえるので、不快な音はボリューム100で聞いても20で聞いても不快です。そういった意味で、雑音を減らすことが環境を変化させることにはつながらないような気がします。
しかし、ボリュームを下げることは不快感の減少にはあまり貢献しなかったわけではありますが、ボリュームを8割も下げるということは、マインドの切り替えに大きく貢献したように感じます。
明らかに違うサウンド環境の変化は脳の切り替えに有効でした。
ノイズキャンセリングヘッドホンをつけることで切り替わる感覚
ヘッドホンをつけるという動作が、マインドの切り替えに大きく寄与しているような気はしました。
ヘッドホンをつけて環境音の聞こえ方を変化させることで別の空間に入ったんだぞと、そういう暗示?を自身にかけるというのでしょうか。
何かしらの作業をするという動作をヘッドホンをつけるという動作に結びつけることによって、マインドの切り替えを行うということですね。
ヘッドホンはいくつかもっていますが、WH-1000XM3の場合は特にそれを感じます。
おそらくこれはノイズキャンセリング機能の影響。
普通のヘッドホンを音楽を流さない状態で身につけると周りの環境音は2割ダウンくらいで聞こえます。しかし、WH-1000XM3の場合は8割ダウンくらいで聞こえるので、音に関しては明らかに別の世界に没入している感じを得ることができるのです。
ヘッドホンを装着した瞬間に感じるあの無音に吸い込まれる感じは、環境を変化させるという意味で非常に大きな役割を果たしているようです。
高いけど安い。安いけど高い。WH-1000XM3
メーカー価格:37,000円+税と非常に高額なヘッドホンではありますが、環境を切り替えるという手段がその価格で手に入れられてしまうということを考えると、非常に安いように感じます。新しい環境を37,000円で購入するということとほぼ同義ですから。なおAmazonでは33,000円くらいで買える模様。
しかし、とはいえ37,000円です。イヤホン・ヘッドホンなんて言ってしまえば100円均一ショップでも売っているわけで、100円均一とは言わなくても1万円でかなりの高性能のヘッドホンは変えますし、なんならノイズキャンセリングヘッドホンは1万円以下でも購入できてしまいます。例えばパイオニアのノイズキャンセリングヘッドホンは8,000円で購入できます。
ただ私は断言したいことがあるのですが、ノイズキャンセリング機能、そして環境の変化がほしいなら絶対にWH-1000XM3を購入しておくべきです。
音が聞きたい、音楽が聞きたいというのではれば他に選択肢は五万とあります。わざわざWH-1000XM3を購入する必要なんてないわけです。Shureだっていいし、ゼンハイザーだっていい。
しかし、ノイズキャンセリング機能がほしい、環境を変えたいということであれば、どうやったってWH-1000XM3を購入する選択肢を取るしかないと思います。おとなしく値段は諦めて購入してください。
コメント